神宮会館

宮崎県

婚礼料理プロデュース

生まれ育った地域へ感謝の気持ちを込めて

ゲストのおもてなしとして、重要な役割を担っている婚礼料理。美味しいだけでなく、一品一品に込められた願いや使われている食材への想いを丁寧に伝えてこそ神宮会館の結婚式。新郎新婦とゲストだけでなく、生まれ育った地域自然との繋がりも大事にしていきたいという想いを込め、婚礼料理をプロデュースさせていただきました。


2000年の歴史を誇る宮崎神宮の広大な杜に佇む結婚式場。
神社敷地内に併設された結婚式場としては日本で一番古く、
儀式文化を継承しながらも、奥ゆかしい華やかさを演出している。
宮崎神宮の神前挙式を専門に取り扱う同式場には、
光と水と杜をテーマにした3つの披露宴会場があり、毎年200組近い結婚式が執り行われている。


“結婚をするということは、恋愛のゴールでもなく、二人だけのことでもありません。育ててくれた家族、支えてくれた友人や仲間、そしてご先祖様への感謝の気持ちも忘れずに、今まで繋がってきたいのちを大事に新しい家族を紡いでもらいたい。”と話す、責任者の玉置さん。
生かされていることに感謝する心を思い出すような場所でありたいという、この想いを最初に伺ったのは15年前に遡ります。変わらないこの想いを、今回は婚礼料理に込めることにしました。

大自然の恵みを紡ぐ

温暖な気候で降水量も多く、良質な水質源に恵まれた宮崎県。農業や漁業が盛んで、縁起の良い新鮮な食材が豊富に揃っています。生まれ育った地元を大事にして欲しいという願いを込め、“大自然の恵みを紡ぐ”をコンセプトに設定しました。縁起の良いとされる食材:蛤(夫婦和合)、数の子(子孫繁栄)、エビ(長寿)、稲穂(五穀豊穣)...

綾・早川農苑様とのタイアップ

宮崎県綾町で自然生態系農業に取り組む「綾・早川農苑様」。地域自然の循環を大事に農業を営む農家さんを探していたところ、様々なご縁が重なり、今回の提案を快諾してくださいました。無農薬・無化学肥料で栽培された玄米や人参を使用した手作りの甘酒は、時にはソースとして、時には調味料として、旬の食材と共に登場します。早川さんのこだわり農法に心を打たれた料理長自ら足を運び、試行錯誤の上実現した初めての取り組みとなりました。


プロジェクトを振り返って

儀礼文化の衰退が懸念されるなか、結婚式を挙げる人も半数を切っている昨今。そんな時代だからこそ、受け継がれてきた通過儀礼の意味を改めて考えることが大切で、これからも継いでいくことが私たちの役目ではないかと思っています。そして、忘れてならないのが限りある地域の自然。僅か数十年でその状況は様変わりし、採れる農産物にも影響が出始めています。地球からいただくいのちのエネルギーに感謝し、それが無限ではないことを考え、簡単ではない農法に取り組む「綾・早川農苑様」には私たちも心を打たれました。どんな時でも有難さに感謝する心を忘れないようにしていきたいです。今回は神宮会館様の婚礼料理でしたが、これからも儀礼文化や地域の自然環境保全に取り組む企業様との取り組みを増やしていきたいと考えております。


株式会社あけぼの学習会
  • Client

    宗教法人宮崎県神社庁 神宮会館

  • Partner

    綾・早川農苑

  • Responsible

    Planning,Branding,Produce,Direction,PR,Design,Space,CM,Web,Graphic